S21 シングル最終32位 月下に集いし剣士たち

みなさん、こんにちは ohviです。

レギュレーションGシーズン21お疲れ様でした。

今回最終32位という自己ベストを更新できたので、記念に構築記事を書くことにしました。

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今回は、いつも通りの構築紹介と実際にどのように立ち回っていたかについて書いていきます。

 

目次

 

 

【S21の構築紹介】

 ~S21の使用構築~

S21で使用していた構築はこちらになります。

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 ~S21で意識した取り組み~

レギュレーションGは禁止伝説ポケモンの数値の高さはずば抜けており、これらが拘りアイテムを持つことでさらに実質的に数値があがることになる。数値受けについては、拘りアイテム以外の持ち物の場合は受けることがある程度可能ではある(広く浅く受ける)。一方、拘りアイテム持ちについては、想定外の火力を押し付けられることになるため、タイプで受ける方が安定しやすい(狭く深く受ける)。拘りアイテム持ちに押し切られてしまった、、、みなさんもそういう経験はあるのではないでしょうか。

S21については、伝説ポケモンに対してタイプ受けをすることを意識した。まず、相手にする主要な伝説ポケモンの技範囲については下記であることを前提とし、他の伝説ポケモンについては、拘りアイテム持ちが少ないため考察対象外とした。

 

<想定する相手のポケモン

コライドン:ドラゴン、格闘、炎

ミライドン:ドラゴン、電気

黒馬バドレックス:ゴースト、エスパー、フェアリー(草、水)

ルナアーラ:ゴースト、エスパー、フェアリー

 

ここでザシアンのタイプを考慮すると、ドラゴン、フェアリーの一貫は切ることができる。そのため、他のタイプについてはラスタルで対応するのではなく、他のポケモンを用いて対応することを意識した。例えば、ミライドン対面地面テラスで対応することは容易にできるが、相手がサイクル戦を持ち掛けてきた場合、2サイクル目以降不利になってしまう。この点が「テラスタルの噛み合い」といわれる由縁ではないかと思う。これは完全に個人的な意見だが、噛み合いばかりの構築よりもロジカルな構築を組みたいと思っている。(ロジカルな構築は勝率が安定するが、噛み合い依存の構築は相手に依存することが多いため)

そのため、今回は噛み合い依存になるテラバーストは不採用とした。テラバーストは噛み合えば非常に強力ではあるが、一方で貴重な技スペースを一つ潰してしまうというデメリットもある。”この構築は必ずこのポケモンでテラスタルを切って、テラバーストで攻撃する”まで決まっていれば採用する価値は十分にあると思う。今回の構築は先述した通り、テラスタルで対応することを意識していないため、採用するに値しない技とした。

 

次いで、各伝説ポケモンに対する他のポケモンについて考察した。

vsコライドン:格闘、炎の一貫を切りたいため、もらいびのソウブレイズを採用した。ヒードラン、グレンアルマ、シャンデラももらいびではあるが、格闘技の一貫性の観点からすれれば、ソウブレイズ、シャンデラ>グレンアルマ>ヒードランになり、ソウブレイズは先制技がありかつ専用技が強力と感じため、シャンデラではなくソウブレイズを採用した。

vsミライドン:電気の一貫を切りたいため、地面枠として赫月ガチグマを採用した。

地面枠はたくさんいるためかなり悩んだが、先制技使える地面枠は、赫月ガチグマ、マンムードンファンくらいかと思う。マンムーの採用も考慮したが、構築を組むにあたって物理に偏ってしまったため、今回は赫月ガチグマを選択した。

vs黒馬バドレックス、ルナアーラ:ゴースト、エスパーの一貫を切りたいため、悪タイプのトドロクツキを採用した。(ノーマルタイプについては、赫月ガチグマで十分なため)悪タイプは4災ポケモンがいるが、ディンルー(地面枠で競合する)、チオンジェン(アタッカーになりにくい)、パオジアン(Dが低いため受け出しができない)、イーユイ(基本拘りアイテム)のため、今回は採用を見送った。

 

さて、ここまでで拘りアイテム持ちの主要な伝説ポケモンにはある程度抗えると考えられる。この時点で構築の方向性は定まっているため、残り2枠についてはその他について検討した。

上記4体では、白馬バドレックス、テラパゴス相手にボコボコにされそうな気がしたため、かたやぶりの炎オーガポンを採用することにした。

そして最後の1枠としてセグレイブを採用することにした。セグレイブ採用の理由については個体紹介で詳細を説明する。

 

 

 ~使用構築の詳細~f:id:OhviPoke:20240901202431j:image

炎や鋼タイプへの対応として、サブウェポンにインファイトを採用した。

ラスタルはすべての技の威力をあげるためにステラを採用。

補助技として、みがわりを採用した。みがわりは相手の動きの様子や電磁波や鬼火といった状態異常を防ぐのにもかなり役立った。初手のハバタクカミやブリジュラスはだいたい電磁波からはいってくるので、かなりアドバンテージをとれた。他にも壁ターンやトリルターンを無理矢理消費したりと使い方は様々であった。本構築のコンセプトである拘りアイテム持ちの相手に対する動きについても一役買ったといえよう。

 


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vsコライドン用のポケモン

S:4振り霊獣ランドロス抜き

コライドンに対してザシアン→ソウブレイズの引きがかなり安全であった。

よりコライドンに対応するためにテラスタルタイプはフェアリーを採用。

専用技のむねんのつるぎはきあいのタスキとの相性もよく、とんぼがえり等で微妙に削られたくらいは簡単に回復できる。コライドンと組まれているハバタクカミに対してもかげうちがあることで簡単には負けない。もらいび+晴れのむねんのつるぎの威力は恐ろしいものがあった。(無振りコライドンに対して乱数2発74.21%)

 


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本構築の唯一の特殊枠

S:無振り60族抜き

ミライドン、黒馬バドレックスに対しての耐性が素晴らしい。

また、ザシアン受けとして出てくるヘイラッシャやカバルドンにもかなり強くでれる。あくび対策のため、ラムのみを採用した。終盤はラムのみが読まれていることが多々あったので、立ち回りを少し変えたりしていた(後述参照)。

終盤に増えていたキョジオーン対策にもなり、だいたいの対戦で選出していた。

 


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vs黒馬バドレックス対策

A:S -1調整(ブーストエナジーでS上昇のため)

黒馬バドレックスに対してスカーフでも眼鏡でも後出し可能なポケモン

飛行テラスちょうはつでグライオンやディンルー、カバルドンを起点にできる。

黒馬と組んでいるスカーフウーラオスにも有効であり、かなり役割を持ってくれた。

何するか迷ったときは、はたきおとすでオッケー(笑)

 

 

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白馬バドレックス、展開構築系を止めてくれるありがたい存在。

S:最速カイリュー抜き

テツノツツミを彷彿とさせるみがわりアンコールで採用。

環境の炎オーガポンにアンコールが採用されていることが少ないため、テラパゴスやルギアの積みに対して簡単に止めることができる。

ラスタルすれば、火力はピカイチ。

攻撃もストッパーも両方できるまさに二刀流。

(いじっぱりにしてS146まで振ったほうが努力値配分良かったです、、、)

 


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本構築の隠れエース

AS最速アタッカー(H4振りで16n-1なのうつくしい)

カイリューしんそくケアのゴーストテラス

みなさん、知ってますか?セグレイブって意外と速いんですよ。

S+1で準速100族スカーフと同等の速さがあります。そう、黒馬バドレックスを抜けるのです。そして、C252アストラルビットも確定耐えです。スケイルショット→つららばりで安定して倒せます。

そして剣舞したセグレイブはもう止められません。剣舞してしまえばそのまま3タテなんてこともめちゃくちゃありました。

まさに全てをぶち抜く巨大な剣士!

 

 

【選出、実際の立ち回り】

 ~基本選出~

vs コライドン:ザシアン+ソウブレイズ@1

vs ミライドン:ザシアン+ガチグマ+トドロクツキorセグレイブ

vs 対面型黒馬バドレックス:セグレイブ+トドロクツキ@1

vs 壁展開型黒馬バドレックス:ソウブレイズ+トドロクツキ@1

vs ルナアーラ:トドロクツキ+ザシアン@1

vs テラパゴス:ガチグマ+炎オーガポン+ザシアン

vs 白馬バドレックス:炎オーガポン+ザシアン+ソウブレイズ

vs ルギア:ガチグマ+トドロクツキ+ザシアンor炎オーガポン

vs ホウオウ:セグレイブ+炎オーガポン@1

vs ザシアン:ザシアン+ガチグマ+炎オーガポンorソウブレイズ

vs ムゲンダイナ:セグレイブ+トドロクツキ@1

※相手の構築にザシアンを受けてきそうなあくびもちがいる場合は、ガチグマを選出

 

 

 ~基本的な立ち回り~

vsコライドン、ミライドン

初手ザシアンを選出

コライドンミライドン対面した場合:S判定でスカーフ判断、スカーフでないなら身代わり

スカーフの場合は、コライドンならソウブレイズ引き、ミライドンの場合はじゃれつくを選択。

ハバタクカミと対面した場合:みがわりから様子見(電磁波なのかテラスタルしてくるのか)

ザシアンとヘイラッシャが対面した場合:じゃれつくで持ち物判断はする。その後ガチグマ引き→ガチグマにあくびされた場合(※)、次ターンだいちのちから(まもるですかされた場合にブラッドムーンを打てるように)

※終盤はまもるされることが多かったため、再度ザシアン引きで次サイクルでだいちのちからを選択。

 

vs 対面型黒馬バドレックス:

初手セグレイブ選出

バドレックス対面:スケイルショット選択。ワンパンされれば眼鏡確定なので、トドロクツキを出す

その他:スケイルショットorつららばりを選択。(ハバタクカミ、ウーラオスの場合はテラススケイルショットかテラス剣舞どちらか)

 

vs 壁展開型黒馬バドレックス:

初手ソウブレイズ選出

オーロンゲ対面:ビルドアップ選択。ちょうはつ合わせられたら次ターンむねんのつるぎ、次次ターンはポルターガイスト、3ターン目はビルドアップ、オーロンゲ対面で壁ターンをできるだけ消化することと体力管理、悠長な黒馬バドレックス引きをさせないようにする。

 

vs ルナアーラ

初手トドロクツキ選出

ルナアーラにはたきおとすを合わせてテラスタルを強要し、ザシアンを通しやすくする。瞑想型はオーガポンを合わせてアンコールする。

 

vs テラパゴス:ガチグマ+炎オーガポン+ザシアン

テラパゴスにオーガポンを合わせて積み展開を止める。

積まれていないテラパゴスは脅威ではないため、ザシアンのインファイトで決める

 

vs 白馬バドレックス:炎オーガポン+ザシアン+ソウブレイズ

基本的にオーガポンにテラスタルを使用して突破することを意識する。鉄壁されたらアンコール

 

vs ルギア:ガチグマ+トドロクツキ+ザシアンor炎オーガポン

初手ガチグマでどくびし展開を極力阻止するようにする。ルギアにはトドロクツキを合わせて食べ残しを落とすことを意識する

 

vs ホウオウ:セグレイブ+炎オーガポン@1

せいなるほのおでやけどしないセグレイブとオーガポンを軸にする。

 

vs ザシアン:ザシアン+ガチグマ+炎オーガポンorソウブレイズ

ザシアンに剣舞とくさわけの両方を積まれないように意識することだけ、

ザシアンミラーはだいたいこっちが先に動くので、わりと有利。

 

vs ムゲンダイナ:セグレイブ+トドロクツキ@1

初手セグレイブ選出でスケイルショット、次ターンはつららばりを選択。

ヘイラッシャにはトドロクツキとガチグマで対応できるように選出する。

 

 ~シーズン21を終えて~

レギュレーションGは禁止伝説環境で今までのレギュレーションとはかなり異なった環境であったと思う。禁止伝説のパワーを前に1ターン毎の選択がむちゃくちゃになりがちな感じはあったと思うが、最上位勢はいつも同じような顔ぶれだし、やはり安定行動が大事なんだと改めて感じた。

目の前の1戦に負けたとき、安定行動はできていたのか、変な深読みはしていなかったのかをきちんと考えるべきだし、そういうプレイングがあったのなら直していくべきであると思った。特にランクバトルは1回の負けて終わるトーナメントとは違うため、1回の負けよりも2回の勝ちを拾えるようなプレイングが大事だと思った。

 

最後になりましたが、シーズン21で対戦してくださったみなさまありがとうございました!これからもどうぞよろしくお願いします。

何か聞きたいことがありましたらいつでも X:@OhviPoke にご連絡ください。

 

レギュレーションHも同様に安定行動で勝てるそんな構築を組めるように頑張りたい。

Plus Ultra!!